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士幌で「肉牛探検ツアー」

牧草の匂いを嗅ぐ児童

 【士幌】】士幌町のえんどう畜産(士幌幹西2線、遠藤良平代表)の管理獣医師を務める遠藤恭子さん(37)らは5日、食のありがたみや命の大切さなどを伝える「肉牛探検ツアー」を町子ども交流センターこもれびでオンラインで実施した。1~5年生の約60人が参加し、熱心に畜産の仕事に触れた。

 えんどう畜産は素牛(もとうし)農家として約1000頭の交雑牛(F1)を育成。月に100頭ほど全国の肥育農家に送り、和牛の繁殖、出荷も手掛けている

 こもれびには遠藤代表と妻の恭子さんが訪問。同畜産の現場とオンラインでつなぎ、同畜産従業員の竹本晴紀さんが牛舎の様子を見せながら、牛のふんは「畑の肥料や野菜を育てるのに使われる」と説明。肉牛は800~850キロに成長するとおいしい肉として、出荷されると述べた。また、○×クイズとして「牛の胃袋は四つあるか」などと出題され、児童らは牛の生態について学んだ。

 また、牛の餌であるサイレージや牧草などが配られ、児童らがにおいを嗅いだり触ったりして「ザラザラしてる」「牛の匂いがするよ」などと歓声を上げながら、牧場の雰囲気も味わっていた。

 竹本さんは「牛を丹精込めて育て、消費者の食べる顔を思い浮かべながら働いている」、恭子さんは「お肉を食べて、『おいしいね』と感じてほしい」と述べた。

 酒井希咲琉(のえる)さん(士幌小学校1年)は「牧草がふわふわして気持ちよかった」と笑顔。松山雄世(ゆうせい)君(同校4年)は「牛が肉になるまでを知れてよかった」と話した。(大健太郎)

士幌で「肉牛探検ツアー」

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  • 用意された牧草やサイレージの感触を確かめる児童ら

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  • オンライン畜産の現場や仕事について説明する竹本さん

    オンライン畜産の現場や仕事について説明する竹本さん

  • オンラインで畜産の現場や仕事を説明する竹本さん

    オンラインで畜産の現場や仕事を説明する竹本さん

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