障害者もボルダリング挑戦 電信通「ワンダーウォール」
電信通商店街のボルダリング施設「WONDER WALL(ワンダーウォール)」(帯広市東2南5)が幅広い層に利用されている。健康を意識する近隣住民やクライミングに関心のある若年層に加え、最近は身体障害者の利用もある。
ワンダーウォールは、施設と同名の合同会社(帯広市、村松幸司代表)が昨年10月に開設。世界大会出場経験者が設計した壁が特徴で、初心者から上級者まで楽しめる。
同商店街は、高齢者や障害者と協働・共生する商店街を目指しており、街区には福祉関係の事業所も多い。23日には同商店街にある障害者向け就労支援施設AMUAi(アムアイ)の利用者10人ほどが訪れ壁を登った。アムアイを運営するLaugh(ラフ)の清野真知社長は「障害の中には、多動運動(手足や指をバラバラに動かす運動)を苦手とする事例も多いが、ボルダリングは楽しみながら多動運動に取り組める。筋力が付くと姿勢が良くなり、仕事の集中力も上がる」と効果を評価する。
ワンダーウォール執行社員の岡田知己さんは「全身を使うので短時間で健康になれるスポーツ。自分のペースでできるスポーツなので、さまざまな人に体験してほしい」と話した。
料金は団体(10人)で2時間2万円。障害者施設の場合は半額。問い合わせは090・6440・9637へ。(吉原慧)