洋菓子作品コンテスト大会に柳月の4人入賞 全国大会へ
道内菓子店のパティシエたちが腕を競い合う「2022北海道洋菓子作品コンテスト大会」(北海道洋菓子協会主催)で、柳月(本部音更)の4人が金賞、銀賞を受賞した。4人は、10月に東京で開催される「2022ジャパン・ケーキショー東京」(日本洋菓子協会連合会主催)に出場する。
同大会は6月22日、24~26日に札幌三越で3年ぶりに開催。6部門に全道から58作品が出品された。柳月では、入社2年目以上の希望した職人たちが参加しており、今回は14人(15作品)が出場した。
入賞したのはギフト菓子部門で金賞の菊池謙作さん(35)、特別部門「国産米粉を使った焼き菓子」で金賞の安田野原さん(28)、マジパン仕上デコレーションケーキ部門で銀賞の橋本亜依さん(32)、ピエス・アーティスティック(アメ)部門で銀賞の田中和樹さん(43)。
菊池さんが出品したのは、トロピカルな味わいの「リリコイ」と名付けた焼き菓子。パウンド生地とダックワーズを組み合わせ、パッションをメインにマンゴーやパイナップル、ココナツを入れた。「味覚審査がある部門で、苦手だった焼き菓子で評価され、すごくうれしいし、自信につながった。もっと焼き菓子を追究したい」と話した。
コンテスト初挑戦の安田さんはフランスの伝統菓子をアレンジした「夏のガトーバスク」を出品。アーモンド生地にマンゴーを入れ、米粉による生地のぱさつきを防ぐため、ダマンド(アーモンド)生地に白あんを入れた。「最初から最後まで楽しくて、お菓子を作れる環境にいることがとても恵まれていると実感した。これからも積極的にチャンスをつかんでいきたい」と笑顔を向けた。
橋本さんの作品テーマは「収穫祭」。「久々にマジパンで出品したので不安だったが、銀賞が取れてうれしかった。もっとマジパンに真剣に取り組んでみたい」と話した。
アメ部門で初受賞の田中さんは、過去にもチャレンジした大好きなシャチをテーマにした。「ずっと結果を出せず、申し訳ないと思っていたので、やっと結果が出せてうれしいし、本当に良かった」と語った。
同社商品開発室の渡邊真課長は「入賞した4人は楽しみながら作業していたのが賞につながったと思う。10月のジャパン・ケーキショーでも頑張って入賞してもらいたい」とエールを送った。(完戸雅美)