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ホテル筒井跡 登寿HDが取得 施設解体、温泉活用へ

登寿HDが取得した十勝川国際ホテル筒井跡

 【音更】昨年3月に事業停止していた十勝川国際ホテル筒井(町長流枝)の跡地一帯を、登寿ホールディングス(帯広市、宮坂寿文社長)が取得した。現時点での利活用は未定。源泉も保有・維持しており、ホテル施設は早ければ年内にも解体される予定。

 登寿-は宮坂建設工業グループ。不動産登記などによると、取得したのは同ホテル周辺の敷地約11万2000平方メートル。土地・建物とも一時、国に差し押さえられていた。同ホテルを運営していた筒井温泉(音更町)から土地のみ、約1500万円で買い取った(建物解体費は含まず)。取得は昨年12月24日付。源泉は2本保持しており、うち1本はポンプアップしながら維持を続けている。

 取得場所は現在、国が整備を計画している道東自動車道・長流枝スマートインターチェンジ(IC)近く。整備後はアクセス性の向上が見込まれ、観光開発が期待されるゾーン。登寿側は取得理由について、「モール温泉の中でも素晴らしい泉質、源泉を絶やしたくなかった。地域からも利活用などの要望を受けていたので決断した」とする。

 取得した場所は今年、とかち広域消防局が訓練地として使えるよう、同局側と契約。同社は並行して、温泉を活用した観光関連事業誘致などを進める考えで、進捗(しんちょく)状況によっては、登寿側が実施予定のホテル(地下1階地上7階建て)の解体時期がずれ込む可能性もあるとする。(佐藤いづみ)

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