十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

「清舞」で濃厚ブドウジュース 新得・共働学舎が新発売 無農薬無肥料

共働学舎新得農場が発売したぶどうジュース

 【新得】共働学舎新得農場(町新得9、宮嶋望代表)は25日、十勝ワインの原料にもなっている品種「清舞」のブドウのジュースを発売した。ブドウは同農場が無農薬・無肥料で栽培、圧搾せず自然にしたたる果汁を瓶詰めしている。栽培担当の佐藤里子さんは「栽培途中で実を試食したブドウそのものが凝縮されたようなジュース」と仕上がりを話している。限定120本で、同農場の売店・カフェ「ミンタル」で店頭販売しているほか、同農場オンラインショップで取り扱っている。1本(375ミリリットル入り)2700円。

 ブドウ栽培は、町内で障害者施設が20年前から行っていた。施設が人手不足だったことから、今春から同農場がブドウの木約250本を引き継ぎ、同じ場所で栽培している。

 「清舞」は、池田町が山ブドウと交配した品種。佐藤さんは「ブドウを栽培するのは初めてのことで、障害者施設の人に教わり、勉強会に参加したり、近くでブドウを栽培している人に一つ一つ教わったりした」と話す。

 10月中旬に1房ずつ手作業で収穫し、房ごとに成長が不十分な実を取り除くなどした。今シーズンは650キロを収穫。ジュースへの加工は、ワイナリーを持ちワイン醸造も行っている帯広のあいざわ農園が担った。収穫したブドウのうち、100キロがジュースとなり、550キロはワインの原料となった。

 ジュースは、甘い香りで程よい酸味を感じ、すっきりとした味わい。佐藤さんは「ワインとは逆に、瓶にたまっている澱(おり)も一緒に飲む方がおいしいので、よく振って飲んでほしい」と薦める。

 ラベルは佐藤さんがデザインし、ブドウを版画で表現している。問い合わせは、共働学舎新得農場(0156・69・5600)へ。(平田幸嗣)

関連写真

  • 程よい酸味ですっきりとしたぶどうジュース

    程よい酸味ですっきりとしたぶどうジュース

更新情報

旧国鉄士幌線の廃線印を販売 上士幌ぬかびら源泉郷で

紙面イメージ

紙面イメージ

11.22(金)の紙面

ダウンロード一括(99MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年11月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME