菊まつり来場者は微増の3565人 5日間で
帯広三大祭りの一つ「第52回おびひろ菊まつり」が3日、閉幕した。5日間の来場者数は昨年比133人増の3565人。昨年と同様に新型コロナウイルス対策で規模を縮小して開催し、微増となった。
主催した帯広のまつり推進委によると、期間中の来場者は10月30日1035人、同31日849人、11月1日660人、2日517人、3日504人。
今回も市内のとかちプラザを会場にステージイベントや開会式は行わず、人数制限を設けて、菊の観賞のみで実施した。同推進委は「人の出入りではなく、コロナ対策を重視して最善の方法で実施できた」としている。
一方、まつり全体の菊は約700株と、昨年の半分以下に。まつりの中核を担う帯広菊花同好会の会員は高齢化が進み、菊花展に出品した会員は過去最少の7人にとどまった。
内部では「菊の数を絞った方がじっくり鑑賞できる」という声もあるものの、今回から内閣総理大臣賞をはじめ九つの大臣賞が廃止され、モチベーション維持を懸念する声もある。
ただ、来年から管内の種苗会社が会員に加わることから、同好会の高井信夫会長(75)は「来年の総合花壇は菊数が大きく増え、日本一と言えるくらい立派なものが作れる」と期待。菊花展に関しても管内の農業高校に働き掛け、菊の出前講座を開くなどして菊を育てる人の裾野を広げていく考えだ。(高田晃太郎)