下浦幌テラドス利用組合の自走式ビート収穫機初稼働 浦幌
【浦幌】下浦幌地区の畑作農家7戸でつくる「下浦幌テラドス利用組合」(杉江慶一組合長)は4日、約1億円で購入した自走式のビート収穫機(ハーベスター)「テラドスT4-30」を初稼働させ、町内の畑でビートを収穫した。
同機はドイツのホルマー社製。同社の最新モデルの収穫機の導入は十勝で初めて。従来のけん引式に比べると、十勝で一般的な畝幅66センチに対応した特注のアタッチメントによって同時に4列収穫できるため、大幅な作業時間の短縮と省力化を見込める。
この日、町内の農業生産法人「下浦農場」が所有する4ヘクタールのビート畑で試運転を実施。茎葉処理から運搬車への積み込みまで一連の工程を一気にこなした。農機販売の「エム・エス・ケー農業機械」(本社恵庭市)の社員も駆け付け、運転席では同組合員にガイダンスモニターの使い方などを指導する姿も見られた。
機械の調子を見ながら約2ヘクタール、収量にして約150トンを収穫した。
下浦農場の業務部長で、同組合の事務局を務める大葛(おおくず)政史さんは「不具合なく無事に収穫ができてほっとしている。想像以上に馬力があり、2日は要する作業も半日で終えられる」と安堵(あんど)していた。(小縣大輝)