音更産トウモロコシ100%のポップコーン 来月発売 JA木野、ふたみ青果などと開発
【音更】JA木野(清都善章組合長)は青果物仲卸の「ふたみ青果」(釧路市、松本厚社長)などと連携し、音更産のトウモロコシを原料にしたポップコーンを開発した。3月上旬、「JA木野が八百屋さんと一緒につくったポップコーン」の商品名で、道内外の百貨店、スーパーマーケットなどで発売する予定。
音更産の爆裂種「イエローポップ」を100%使用。無添加・無塩、海外産よりトウモロコシの風味や香ばしさが強く、かみ応えもある。海外産が大半を占める国内ポップコーン市場に、国産、安価をセールスポイントに参入する。
鍋にサラダ油を引いて炒めるだけ。原料産地の十勝を感じてもらおうと「豚丼風のタレ」「あんこ」「キャラメル」「チキンコンソメ」の味変パウダー付きパーティーボックス(価格未定)も準備している。
帯広物産協会(小倉豊会長)が仲介役を担い、昨年秋、JA木野が「イエローポップ」約50トンの活用をふたみ青果に持ち掛けた。同社は数カ月間で試作品を完成させ、販路も提示した。
「イエローポップ」は乾燥後、ポップコーンにするまでに不純物を取り除く選別作業が必要。ふたみ青果の吉田淳取締役が理事を務める障がい者就労支援事業所「まある」(札幌市)の通所者約30人が、授産科目の一環として選別作業を担った。
吉田取締役は「農家の収益増につながれば」と強調。JA木野営農部の光澤啓幸次長は「農産物の新たな付加価値を見いだす一モデルケースになれば」と期待を寄せている。
「八百屋さんと一緒につくったポップコーン」は年間約120万袋を生産する計画。1袋40グラム入り、150円前後で販売する予定だ。管内では同JA子会社のスーパー「ハピオ」(音更)、とかち物産センター(帯広市)などで販売する他、全国のテーマパークなどにも売り込む予定。(内形勝也)