藤井七段の逆転勝利を支えた!? 2日目の昼食に十勝ハーブ牛を使ったカレー
【札幌】藤井聡太七段(17)の逆転勝利を支えたのは「十勝ハーブ牛」だった-。札幌市厚別区のホテルエミシア札幌で14日に指された将棋の第61期王位戦7番勝負の第2局は、藤井七段が昼食で洋食セットランチのビーフステーキカレーを注文し、終盤の粘りにつなげた。
ステーキに使用された牛肉は、ノベルズ(上士幌町)が生産した十勝ハーブ牛ロースを100グラム以上使ったボリューム満点の王位戦特別メニュー。同ホテルの佐々木正甚営業部次長は「十勝は北海道の食材の産地。少しでも北海道を感じてもらえるように十勝産の食材を用意した」と話した。
同ホテルは13日から2日間にわたって指される王位戦のため、全4種類の昼食メニューを用意。藤井七段の初日は中華セットランチだった。木村一基王位(47)は初日が天丼とそばのセットランチ、2日目が洋食セットのビーフシチュー。用意した全4種類の昼食を両棋士が平らげた。
ホテルによると、藤井七段が食べたビーフステーキカレーの反響が大きかったという。15日午前の段階で50件以上の問い合わせが殺到。一般用に提供してほしいという要望が数多く寄せられている。
佐々木次長は「今回の王位戦は注目度が非常に高いと実感した。ビーフステーキカレーを何らかの形で一般のお客さまに提供できるよう検討していきたい」と話す。ノベルズは「思いがけないことでうれしい」(広報)としている。(有岡志信)