38・7度 帯広史上最高 5月の全国を更新
管内4地点で38度超え
北海道上空に暖かい空気が入り込み、高気圧により晴天となるなど複数の条件が重なり、十勝地方は26日、気温が上昇した。帯広測候所によると、午後0時50分までの最高気温は帯広と足寄で38・7度を記録。今年初の猛暑日となった。帯広は1924(大正13)年7月12日に観測した37・8度を95年ぶりに更新し、観測史上最高。帯広は全国で最も気温が高くなり、5月の日本国内最高気温だった埼玉県秩父の37・2度を更新した。帯広、足寄、池田、幕別町糠内の4地点で38度を超えた。
同測候所によると、管内の19観測地点のうち、機器不調により観測できていない大樹を除く18地点すべてで30度以上となる真夏日を記録。帯広と足寄の次に気温が高かったのは池田の38・5度。陸別、芽室、帯広泉、中札内村上札内、更別、糠内でも観測史上最高を記録した。最も気温が低かったのは豊頃町大津の30・8度。
とかち広域消防局によると、正午までに熱中症の疑いによる救急搬送はなかったものの、午後も引き続き気温が高い状況が続くことから、注意を呼び掛けている。(大谷健人)
レール考慮 列車運休も
気温上昇に伴うレール温度上昇が見込まれるため、JR北海道は26日の根室線などの列車を運休した。
午前11時40分の発表時点で、十勝関連の特急列車は帯広-札幌間「スーパーとかち」3、8号、釧路-札幌間「スーパーおおぞら」5~8号が全区間で運休。
根室線の普通列車も、午前11時47分新得発帯広行きなど6本が運休した。
花咲線、釧網線などでも同様に運休列車が出ている。(中島佑斗)
◆熱中症に注意を
・熱中症予防情報-環境省ホームページ