堀川さんがスケートで活躍する孫らの「記念館」 大樹
【大樹】町振別の堀川要一さん(69)が、スピードスケートの世界大会や全国の舞台で活躍する孫5人らのメダルや賞状などを展示する「記念館」を自宅敷地内に設置した。輝きを放つ約1000点が並び、堀川さんは「頑張った歴史をしっかり飾ってあげたかった」と話している。
堀川さんが記念品を展示している孫たちは、長男大地さん(19)=専修大1年=、次男翼さん(18)=白樺学園高3年=、長女さくらさん(17)=帯広農業高2年=、次女桃香さん(15)=大樹中3年=、三男雄大君(11)=大樹小5年=の5人。酪農を営む堀川拓生さん(45)・智子さん(45)夫妻の子どもたちだ。
一緒に暮らす要一さんと妻典子さん(66)は、牛の世話で忙しい両親に代わって、孫たちを練習や大会へ送迎するなど活躍を見守ってきた。
メダルなどは1年間飾ってから倉庫にしまっていたが「段ボールで眠ったままではいけない」と要一さんが2017年夏に木造平屋の記念館を建てた。広さ約50平方メートルにショーケースを買い集め、展示物を整理。昨年11月にこれまでの記念品を展示し終えた。
実業団の富士急で活躍した要一さんの四女友里さん(42)など自身の娘4人の記念品も。トロフィーやウエア、写真、新聞記事なども並び、うわさを聞いて見学する人が増えている。
今季も孫たちの活躍は目覚ましい。翼さんは9、10の両日に行われたジュニアワールドカップ(W杯)最終戦(イタリア)で、男子団体追い抜き(チームパシュート)2位、同マススタート3位と新たなメダルを獲得。桃香さんは5日まで行われた全国中学体育大会(長野市)で女子3000メートルの連覇を果たした。
好成績が相次ぎ、このままでは数年で展示スペースが埋まる可能性も。
要一さんは「展示し切れなくなったらまた考える。5人がそれぞれ頑張ってくれて、いい思いをさせてもらっている」と“じいちゃん孝行”の孫たちに目を細めている。(松村智裕)