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畜大で削蹄全道大会 31人が技競う

牛の動きをコントロールし、削蹄の技術を競う参加者(4日午前9時半ごろ、新井拓海撮影)

 牛のひづめを整える削蹄(さくてい)の全道大会が3、4の両日、帯広市内の帯広畜産大学で開かれた。4日の実技競技では道内の削蹄師が日ごろの業務で磨いた技術を披露した。

 技能の向上を図るため、北海道牛削蹄師会(阿部優会長、会員170人)が主催し、毎年開いている。畜大が会場となるのは3回目。管内の7人を含めて計31人が参加した。

 牛を固定しないで削蹄する「単独保定の部」は全国大会の予選も兼ねた。参加者は制限時間20分で、専用のなたや鎌、やすりを使って前足と後ろ足の1本ずつを整形。審査員がひづめ同士のバランスなどを評価した。

 3日には牛の姿勢を見て削蹄方針を決める筆記競技も実施した。開会式で阿部会長(58)は「最高の技術で素晴らしい削蹄を見せてほしい」と参加者を激励した。

 牛のひづめは1カ月で5ミリほど伸び、1年で3、4回の削蹄が必要になる。伸び過ぎると足や関節を痛めて立てなくなるなど、乳量や肉質に影響が及ぶという。(伊藤亮太)

関連写真

  • 牛の動きをコントロールし、削蹄の技術を競う参加者(4日午前9時半ごろ、新井拓海撮影)

    牛の動きをコントロールし、削蹄の技術を競う参加者(4日午前9時半ごろ、新井拓海撮影)

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