暑さ戻って夏本番 ビアガーデンやイカダくだり 大人も子どもも
十勝地方は21日に帯広が道内一の暑さとなるなど夏らしさが戻り、まちもこの時期の風物詩でにぎやかさを増している。22日には河川の増水で延期されていた「第46回十勝川イカダ下り」が行われ、48チームが趣向たっぷりの手作りイカダで涼を満喫。長雨で客足が遠のいていた帯広市内のビアガーデンも混み合い、活気を見せている。
(石川友史、細谷敦生)
ユニーク衣装でイカダ下り 十勝川 2週間遅れで開催
十勝川イカダ下り(実行委員会主催)は当初予定されていた8日が大雨と水位上昇で延期となり、2週間ずれ込んでの開催に。時折、晴れ間も見られ、参加者は雄大な自然を満喫しながら涼を取った。
すずらん大橋下流中州を起点に、十勝川温泉中央大橋下流を目指す全長約10キロのコース。楽しさが伝わる創作仮装イカダ大賞など複数の賞が用意された。
管内外から48チーム約240人が参加。午前8時半からの開会式では藤堂博実行委員長が「十勝川でこれだけのイベントができるのは貴重。自然を五感で感じながら、川に親しみ、水辺のにぎわいにつなげられたら」とあいさつした。
昨年、優秀賞に輝いたチーム「雪の舞」は「リメンバーぴょんちゃん号」に7人で搭乗。平昌五輪のパシュート日本代表をほうふつとさせるユニホーム姿の3人がスケートの動きを披露した。同チームの篠田博之キャプテンは「十勝の誇りである高木姉妹の感動をもう一度。楽しみながら下りたい」と話した。
延期の影響で参加者は登録時から約3割減となったが、衣装を統一するなど趣向を凝らした演出で盛り上がった。(石川友史)
いざ、ビアガーデン
市内中心部のプレミアホテルキャビン帯広(西1南11)の屋上では、夏恒例のビアガーデンが活況。週末の20、21日はほぼ満席となる130人以上の予約があり、22日も例年並みの予約が入っているという。
今季オープン当初は悪天候が続き、営業できない日が多かったが、今週に入って天候が回復し、来場者の数が戻ってきている。23日以降の予約も既に入っており、同ホテル料飲係長の伊豆倉上総さんは「にぎわいが戻ってきた。やっと帯広の夏が始まった」と笑顔を見せる。
ビアガーデンの利用者は平日はサラリーマン、土・日曜は女性や家族が多く、週末は午後7時をすぎると席が埋まる。夕日の見られる午後6時半ごろがお勧めだという。