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帯広出身の後藤さん さいたま市観光大使に

「さいたま観光大使」に委嘱された後藤さん。パンフレットを手に、さいたま市の魅力を学ぶ

 帯広市出身で尚美学園大学芸術情報学部4年の後藤詩乃さん(22)=埼玉県川越市在住=が、さいたま市が委嘱する「さいたま観光大使」に選ばれた。大学から始めたキーボードの弾き語り活動が実り、選考オーディションでグランプリに輝いた。同じくグランプリのシンガーソングライターかなちよさん(26)と、音楽ユニット「かしなのぉと♪」を結成して活動することになり、「歴代の観光大使で一番の“埼玉愛”を感じてもらえるよう頑張る」と張り切っている。

 後藤さんは帯広明星小、帯広第四中、帯広大谷高校卒。高校時代は美術部の部長で、音楽は「カラオケ好きな程度」だったが、「自分を表現できる」と大学では音楽表現学科ポップス&ジャズコースに在籍。入学後、楽譜の読み方などを一から学んだ。自ら作詞作曲した楽曲を発表し、ライブも行っている。

 恩師の勧めで、埼玉中央青年会議所が2006年から実施している「夢KANAオーディション」に初めて応募。昨年11月の本選では審査委員長のタケカワユキヒデさんらを前に、さいたま市歌の「希望(ゆめ)のまち」を熱唱し、12代目グランプリに輝いた。

 ユニット名は2人の名前を混ぜ、活動を記録する意味と「楽譜」のノートを足して付けた。既にツイッターなどで活動を発信し、今後は「希望のまち」のレコーディングも予定。5月のイベントでデビューステージを飾り、イベントなどでさいたま市をPRする。任期は10月末まで。

 後藤さんは大学進学時から埼玉県内に居住。「暮らしやすいが、スイーツや地酒など知られていない特産品が多くもったいない」とパンフレットを手に勉強を続ける。大学生活も残りわずかだが、今後も観光大使、弾き語りと音楽活動に打ち込む。「十勝愛も忘れず、人と人とをつなぐ音楽の力で埼玉をPRしたい」と話す。(原山知寿子)

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  • 「さいたま観光大使」の委嘱を受けた後藤さん(右端、右から2人目がかなちよさん、中央が清水勇人市長、11月27日・さいたま市役所市長室)

    「さいたま観光大使」の委嘱を受けた後藤さん(右端、右から2人目がかなちよさん、中央が清水勇人市長、11月27日・さいたま市役所市長室)

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