冬の完熟マンゴー、今年も実る 首都圏に出荷
【音更】真冬に実がなるマンゴー「白銀の太陽」の収穫作業が町内の農場で始まった。クリスマス、年末商戦で店頭に並ぶマンゴーは全国的にも珍しく、高級フルーツとして首都圏の百貨店などからの引き合いが強い。収穫のピークは今月中旬で、2200~2300個を出荷する予定だ。
マンゴーは2010年から、ノラワークスジャパン(帯広市、中川裕之代表)がハウス栽培している。
温泉熱などを利用し、冬でも30度前後の室温で栽培する。マンゴーの実はネットをかけ、真っ赤に色づいて完熟すると枝から落ち、収穫する。400グラム前後のものが多い。今年は12月1日から収穫を開始。「大きさ、色とも平年並みの出来」(中川代表)という。
白銀の太陽は、実が大きくなる過程で農薬を使っておらず、皮ごと食べられるのも特徴。この時期に出荷される果物が少ないこともあり、百貨店の伊勢丹、果物販売の千疋屋総本店など首都圏の店舗が出荷先となる。1個3万円程度で売られることもあるという。