今年はレトルトカレールー 更農高とAW十勝食品が共同開発
【更別】更別農業高校(小池博志校長)とエア・ウォーター十勝食品(杉山清社長)による特産品の共同開発が2年目を迎えている。今年は消費者の目線を取り入れようと、マックスバリュ北海道の協力を得て、レトルトのカレールーの商品化を目指す。
両者と村は昨年、共同で特産品開発を行う協定書を締結。同校の生徒が3グループに分かれてレシピを考案し、「和風ミルクスープ」「オニオンコーンソメスープ」「大手亡豆スープ」として3種類のスープを開発。各4000個を製造し、今年3月から村内外の小売店、ふるさと納税の返礼品として取り扱っている。
両者は「大規模な食品加工の現場を間近にできる良い機会」(小池校長)、「斬新なアイデアに触れ、従業員の刺激になれば」(杉山社長)と、今年も継続して共同開発に取り組むことを決めた。
6月29日に開かれた今年度のキックオフ会議には、両者のほか、マックスバリュ北海道の営業担当者、西山猛村長ら村役場職員が参加。エア・ウォーター十勝食品から今年度の開発方針を説明し、同社のレトルトパウチ技術を生かしたカレールーの開発に乗り出すことを決めた。
今年の商品も高校生のアイデアを生かすとともに、マックスバリュ北海道のアドバイスで売れる商品づくりを目指す。10月には村を代表する農産物を使ったカレールーのレシピを固め、来年1月の販売開始を目標にする。
杉山社長は「村を全国にPRするためには何年か続けないといけない。売り手側の視点を新たに取り入れた中で試作を重ねていきたい」と話している。(深津慶太)