十勝港でエゾバイツブ初水揚げ
【広尾】広尾漁協のエゾバイツブ漁が7日始まった。初水揚げは1・6トンで、昨年より600キロほど多かった。
エゾバイツブは北海道の太平洋沿岸などに生息する小型のツブ貝。同漁協エゾバイツブ篭(かご)漁業部会(関下啓史郎部会長)は資源の維持管理、増養殖に取り組んでおり、台風の影響で落ち込んだ昨年を除き、ここ数年は毎年90~100トンの安定的な水揚げを実現している。
2015年には持続的な漁業を確立した点が評価され、第一次産業で国内最高峰の賞の一つ「農林水産祭日本農林漁業振興会会長賞」を受けた。
今年は7隻が操業。6日に十勝港から3キロの沖合にかごを仕掛け、7日午前7時半すぎから水揚げした。価格は1キロ当たり平均900円で、昨年より77円低かった。今後、道内や関東などに出荷される。
関下部会長は「今年はサイズも大きく、量も多い。状態は良かった」と話していた。漁期は9月まで。(伊藤亮太)