帯商が鮭皮チップなど提供 マレーシア見本市
【マレーシア・クアラルンプール】帯広商工会議所(高橋勝坦会頭)によるJICA(国際協力機構)草の根技術協力事業の一環で、管内の企業などが5~8日、国内最大のハラル(イスラム法上許されたもの)展示会「MIHAS」に出店した。江戸屋(帯広、塩野谷和男社長)が2月に「ジャビ・ライスミル社」とハラル商品開発で覚書を締結し、その認証工場で試作したハラル版「鮭皮チップ」も提供され好評だった。
MIHASは世界30カ国・500社以上が出展するマレーシアで最大のハラル専門見本市。近年、帯商ではJICA事業で相互交流を進めており、参加は十勝食材の市場調査などが目的。とかち製菓(中札内)がOEM契約の現地工場で製造する「ハラル大福」や、ソーゴー印刷(帯広)が現地で発行を計画する「観光フリーペーパー」、2月に技術交流で来勝したケダ州の事業所が作ったチーズなどを出展。関係者ら7人が訪問団として出席した。
鮭皮チップは通常商品とオリジナルのカレー味の2種類が提供され、期間中、マレーシアのダトゥ・スリ・シャベリ・チーク農業産業大臣も試食し高評価だったという。江戸屋ではハラル認証申請を行っていく予定で、塩野谷社長は「反応も良くほっとした。販売に向けては原価計算や量産化のための専用機械をそろえるなど課題はあるが、ハラル製品化のめどは立った」と話した。(佐藤いづみ)