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帯広のくさなぎ農園 羊毛製品の製造販売開始

「あたたかな風合いで、履き心地もいい」とルームシューズをPRする朋子さん(前列左)らくさなぎ農園のスタッフや利用者たち

 帯広市内の就労継続支援A型・B型サービスの多機能型事業所「くさなぎ農園」(八千代町、草薙司代表)は、これまで利用が少なかった道内産の羊毛を使ったフェルトのルームシューズなどを商品化し、販売を始めた。

 同農園は草薙代表が理事長を務めるNPO法人サポートセンター・えんが運営。福祉農園として利用者が鶏卵生産や飼料作りを担ってきたが、新たな収益事業の柱を模索していた。

 近くの畜産研修センター(カウベルハウス)に羊毛を作るために必要な洗毛機や紡ぎ機などが整っていることから、草薙代表の妻で福祉部門を担当する朋子さん(47)を中心に、帯広と池田、釧路管内白糠町の生産者から羊毛を仕入れ、2014年からフェルト製作などに挑戦してきた。

 羊毛フェルト用の原毛としてはメリノなどの品種が知られるが、多くは輸入物。朋子さんは「国産羊の多くは肉用の品種で毛が太く固く、フェルトなどに加工するのは不向きで、これまであまり利用されず、廃棄されていた」というが、2年半ほど独学で研究を続けた結果、「ようやく納得いく風合いにたどり着いた。何度も失敗したが、行程に一工夫加えることで柔らかさを出せた」と話す。

 商品づくりは同センターで行うほか、仕上げは同事業所で利用者が手作業で担っている。現在はルームシューズやネコの寝床「ねこちぐら」などを「Mosir(モシリ)」のブランド名で販売。価格はルームシューズ6000円などで、手作り品のネットショップ「ミンネ」や、市内の手作り雑貨店「SunRise」(川西町)などで販売している。

 朋子さんは「今後は地域の草木で染めたフェルト商品などバリエーションを増やしていきたい」としている。問い合わせは同農園(0155・60・2012)へ。(佐藤いづみ)


◆くさなぎ農園について
くさなぎ農園の概要-くさなぎ農園公式ホームページ

くさなぎ農園の羊毛製品販売-ハンドメイドマーケットminne

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