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災害教訓「節水の日」も 新得子ども議会

議員として真剣な表情で質問し、まちづくりを考えた児童

 【新得】町内の小学6年生による「第5回町子ども議会」が21日、町議会議場で開かれた。新得小学校(原見寿史校長、児童200人)と屈足南小学校(若狭重人校長、同32人)から41人が参加。一般質問の形で防災問題や福祉など、町政の課題について浜田正利町長らに答弁を求めた。実際の議会と同様に町幹部も出席した。

 議会の仕組みを学び、まちづくりに関心を持つことにより、児童の思考と発表の力を養ってもらうのが狙い。これまで同議会で児童からの問題提起を受けて広内地区に防犯灯を設置。2014年には14年ぶりの花火大会も行われた。

 冒頭、菊地康雄議長は「新得町のことを真剣に考えられる児童がたくさん増えてほしい」とあいさつ。児童は班ごとに質問台に立ち、日ごろから関心を持ったことを大きな声で発表した。

 屈足南小1班は「水道が復旧して2カ月以上が経ち、断水中の不便さを忘れつつある。災害に備えるために『節水の日』を設けたら、いざというときに慌てず行動できるのでは」と提案。浜田町長は「水の大切さを知る良い提案。どんな日が良いかを一緒に考えて」と協力を呼び掛けた。

 また、「小学校トイレの水の調子が悪く使いづらい。壁にひびもある」(新得小3班)に対して、武田芳秋教育長が「部品を取り替えるなどして修理する」と答えると、同班の児玉開君は「いつ頃なのか具体的に教えて」と迫り「この議会が終わった後、すぐに直す方向で動きたい」(武田教育長)と前向きな答弁を引き出す一幕も。このほか「専門の先生から手話を学びたい」(屈足南小2班)「夏の暑さ対策のため、教室に扇風機設置を」(新得小6班)などの意見が出た。

 浜田町長は「町民の生活を支えるのが私たちの仕事。今まで以上に日ごろからまちづくりに関心を持ち、提案してほしい」と話していた。(小寺泰介)

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  • 議員として真剣な表情で質問し、まちづくりを考えた児童

    議員として真剣な表情で質問し、まちづくりを考えた児童

  • 議会に参加し真剣にまちづくりを考えた児童

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  • 議員として真剣な表情で質問し、まちづくりを考えた児童

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