五輪の卓球台でプレーを! 公式モデル試打会 足寄
【足寄】リオデジャネイロ五輪で採用された足寄産の卓球台の試打会が10日、町総合体育館で開かれる。町卓球連盟(金子邦夫会長)が企画、8~16日までは同体育館で展示も行う。期間中、福原愛選手らが活躍した“世界最高の舞台”を感じることができる。
卓球台は「インフィニティー(無限の意)」。専門工場である町内の「三英TTF(テーブル・テニス・ファクトリー)」事業所(新町2、吉澤今朝男執行役員工場長)が製造した最高級品。研究・開発から手掛け、リオ五輪の公式プロバイダーに指名された。
天板は薄い板を13層(25ミリ)に重ね、反(そ)りは最大でも1ミリほどに抑えられ、ボールのバウンドは均一。曲線が美しい脚部、緑と青の中間という世界初の色調も話題を呼んだ。
展示・試打会は、町卓球連盟のメンバーがリオ五輪前に三英を視察した際、「何かの機会に公開できれば」と同事業所に打診し、了解を得られたことから実現した。
リオでは卓球男子団体で初の銀メダルに輝くなど日本勢が大活躍。卓球台も注目されたが、同事業所によると、五輪閉幕後はすべてブラジルで使用されているという。
今回持ち寄るのは同事業所本社(千葉・流山)からの同型。吉澤工場長は「リオでは足寄事業所の名も知られ、今回の企画は恩返し。トップアスリートしか使えない道具、ボールの弾みなどを体感してほしい」と話している。
試打会は10日午後1時半から同3時まで小・中学生対象の「ジュニアスポーツ体験教室」として開催、同3時から同5時までは高校生以上の使用を想定している。初心者や1人での参加も可能。無料。申し込み不要。上靴持参、運動できる服装で同体育館に集まる。
問い合わせは町卓球連盟(0156・25・2141内線366)へ。(木村仁根)