PG場に大量の土砂 台風10号被害の芽室・新嵐山荘
1階レストラン再開へ
【芽室】台風10号で美生川が氾濫し、施設の一部が浸水被害に遭った国民宿舎新嵐山荘(相馬光明支配人)は15日にも1階レストランの営業を再開し、全面復旧する。一方、パークゴルフ(PG)場に土砂が大量に流れ込むなど野外施設には大きな爪痕が残っている。
新嵐山荘は1階レストランが浸水被害にあったものの、2階レストランや宿泊は1日から通常営業している。台風が襲った8月30日には、豪雨の中、相馬支配人ら3人の職員と役場職員が施設の周囲に土のうを積んで浸水を防いだ。「エネルギー棟も事務所も浸水を免れ、被害が最小限に収まった。町災害対策本部の素早い対応がなければ数カ月は営業できなかっただろう」(相馬支配人)と振り返る。
1階レストランは9日までに業者によるクリーニングを終えた。消毒や床電源を整備し、15日に営業を再開する。
一方、全4コースあるPG場には土砂や砂利が流れ込み、A、Cコースは再開のめどが立たない状況に。被害の小さいB、Dコースは今月中の再開を目指す。例年は9月末まで利用できるキャンプ場や10月初旬まで営業するバーベキューハウス「野外焼き肉ガーデン」は人工芝などが流され、今季の営業再開を断念した。
これからの季節はPGとバーベキューの利用が多いが、数十件の予約を断らざるを得ない状況となっている。(澤村真理子)