十勝の農業被害9億円 台風7号、11号、9号で
【札幌】道は31日、台風7号、11号、9号による農業被害が全道で105市町村に及び、被害額は189億円と発表した。このうち十勝管内は16市町村で総被害面積4652ヘクタール、被害額は9億5673万円に上った。大豆、バレイショ、スイートコーンなどの作物が大きな打撃を受けた。
道農政部の全道のまとめによると、農地の損壊が1160カ所、農業用施設の損壊が566カ所で、被害推計額は114億5600万円。集出荷施設の損壊は9件で9億9600万円。農作物は1万2094ヘクタールで62億6200万円、生乳廃棄は110トンで1100万円、農業用ハウスは199件で6000万円、畜舎や納屋被害は291件1億1600万円だった。
作物別で被害が大きかったのはタマネギ25億6349万円、次いでバレイショ12億4956万円など。
道はこれらの被害について激甚災害の指定を申請したが、台風10号による被害も甚大となったことから、10号被害分も指定されるよう働き掛ける方針だ。高橋はるみ知事は定例会見で「10号も連続的に起こったことからこの被害を含めて対処していきたい」と述べた。(道下恵次)