飲酒事故防止へ缶バッジ製作 帯畜大
帯広畜産大学(奥田潔学長)は学生の飲酒事故防止に向け、缶バッジを製作した。「酒が飲めない」との意思を示すもので、「断りづらいときはバッジの活用を」(学務課)と学生たちに呼び掛けている。
学生がデザインした缶バッジは直径3センチで、未成年用と成年用の2種類。未成年用は乾杯する2頭の馬のイラストを描き、「お酒は20歳になってから」の文字と「×」印を配置。成年用は「わたしはアルコールが苦手です」の文字とビールジョッキの絵などをあしらった。
2種類計800個を用意し、1年生全員の他、希望する上級生にも配布した。来年度以降も新入学生に配る予定。バッジは、飲酒事故防止の実効性を高めるため、奥田学長の発案で実現した。
同大では2014年、部活の歓迎コンパで未成年19人が飲酒し、女子学生2人が急性アルコール中毒で救急搬送される事故が発生。その後は学生が自主的に作ったルールを守り、事故は起きていない。(池谷智仁)