お年寄り平原通に来て 12月高齢者サロン開設へ
帯広市内中心街の平原通り沿いの建物内に、高齢者の交流と介護予防や趣味などのサークル活動の場を提供する「まちなか交流サロン」(仮称)が開設する。12月の開設を予定し、カフェスペースや運動スペースを設ける。市が補助金を出し、今後組織する運営協議会が運営する。
開設場所は建物所有者と調整中のため、まだ明らかにしていない。市の新年度予算案で、高齢者いきいき元気事業費として、185万円が盛り込まれた。
市は高齢者の健康と生きがいづくり、社会参加の促進などを目的に2012年から、70歳以上の高齢者に無料バス乗車証を交付する「高齢者おでかけサポートバス事業」を実施している。同事業に関する今年度の市民アンケートでは、41・9%が「外出して買い物や飲食をする回数が増えた」、49・6%が「中心市街地へ行く回数が増えた」と回答した。
バス利用者も含め、高齢者が中心市街地で交流する場の提供や、まちなか活性化にもつなげるため、サロンを開設する。サロンを拠点に中心街を巡ってもらったり、休憩がてらに立ち寄ってもらったりと、気軽に利用できるようにする。
15人程度の収容可能なカフェスペースでは、お茶を飲みながら話をしたり、趣味活動をしたりするほか、健康相談なども行う。商店街のイベント情報なども提供する。
運動スペースも15人程度が利用できる。「ふまねっと」や、帯広市が考案した体操「オビロビ」などの軽運動実施し、健康増進や介護予防につなげる。
開設時間は午前10時~午後4時。カフェスペースは200円の利用料を予定している。
運営協議会は市内の高齢者団体や、各種NPOやサークル、商店街、町内会、地域包括支援センターなどで組織し、5月下旬に準備会を立ち上げ、10月に発足する予定。
(津田恭平)
- カテゴリ行政市・町・村福祉
- タグ勝毎ビジネス経済動向帯広