ぴぴっと見守り隊、11月1日スタート
十勝毎日新聞社の全販売店は11月1日、購読者向けの安否確認サービス「ぴぴっと見守り隊」を開始する。毎日の新聞配達業務を通じ、地域の高齢者を見守る。登録会員を募っている。登録は無料。
同サービスは、配達や集金スタッフがポストに前日の新聞が残っているときに安否を確認し、応答がない場合は事前に登録された緊急連絡先に電話する。
販売店は管内全市町村に55店舗あり、休刊日を除く毎日、新聞を読者に届けている。これまでも異常を察知した際は店主が警察や消防に通報するなど速やかに対応し、読者が一命を取り留めたケースも。帯広市東地区の販売店「かちまい東部南」(山崎正三店主)でも2013年、集金員が一人暮らしの80代女性宅を訪れた際、女性が倒れているのを発見。女性は病院に搬送され、無事だった。
高齢の独居世帯が増える中、業務を通じて地域に貢献しようと今回、全販売店での実施を決めた。
十勝毎日新聞の販売店でつくる「かちまい会」の会長も務める山崎店主は「見守りはかねてから全販売店が実践しているが、サービスの統一化で一層、意識が高まる。今まで以上に地域に溶け込みたい」と話している。
十勝毎日新聞社と、かちまい会は5月、管内の5警察署と「十勝の安全・安心に関する協定」を締結、住民の安全・安心に関わる事案の発見・通報に努めている。同サービスへの登録、問い合わせは本社お客様センター(0120・25・3999)へ。