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7割が“試し押し” 帯広市高齢者緊急通報システム

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 高齢者が自宅で急に体調が悪くなった場合に助けを求める、帯広市の「緊急通報システム」。2014年度の通報件数は5178件で、このうち約7割が“試し押し”だったことが8日までに分かった。

 同システムは1991年に導入。ボタンを押すことで、24時間対応可能な市の委託先のコールセンターにつながり、必要に応じて救急車の手配などを行う。健康相談や話し相手のサービスなども受けられる。

 65歳以上の一人暮らしで身体上、日常生活に注意を要する人と、65歳以上の高齢者のみの世帯で、寝たきりや認知症の人を病弱な高齢者が介護している世帯を対象に設置されている。今年3月末時点での設置世帯数は781世帯。

 市によると、14年度の通報件数のうち試し押しは3534件。この他、相談・連絡917件、誤って押した誤報636件、緊急性のあるもの91件だった。

 試し押しは設置時に必ず行っているが、市高齢者福祉課は「練習として押す人や、本当につながるのかと不安に感じる人もいるのでは」と推測。試し押しによって業務に支障が出ていることもなく、「91件は緊急性のある通報で、システムの果たしている役割は大きい。在宅生活の不安解消にもつながっている」としている。

 通報件数については、8日の市議会決算審査特別委員会で播磨和宏氏(共産)が質問した。(津田恭平)

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