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大津波想定 漁船沖出しなど避難訓練 浦幌・厚内地区

浦幌・厚内地区の沖出し訓練で一斉に港を出ていく漁船

 【浦幌】巨大地震による大津波の発生を想定して、町民らによる自主防災避難訓練が15日、町厚内地区で行われた。参加者たちは避難体制の成果を確認するとともに、新たな課題を浮き彫りにしていた。

 同日は大津漁協厚内地区沖出し訓練と厚内地区4行政区の避難訓練が合同で行われ、約80人が参加。訓練は、十勝沖を震源に震度6強の巨大地震で大津波が発生したとの想定。町が2013年3月に津波避難計画を策定後、昨年に続いて2回目の訓練。

 沖出し訓練では、厚内漁協から7隻が出港。「第六十八和丸」で沖に出た吉田勝彦さんは「今日のなぎなら出られるが、大津波だと難しい」と話していた。また、避難場所に避難した人たちからは、「訓練するたびに何をしたら良いかが分かってきた」「きょうのように寒さをしのげると良い」などの意見が出された。

 避難後、参加者は厚内公民館で大津漁協女性部厚内支部(藤谷咲子支部長)が炊き出しで作った豚汁と非常用保存食「アルファ米」炊き出しセットのわかめごはんと五目ごはんを試食した。災害救助用クラッカーと保存水も配られた。

 大津漁協沖出し訓練厚内地区責任者の田森一幸さん(68)は「昨年に比べて参加者が増えた。来年も継続したい」とし、水沢一広町長は「逃げられない人はお互い助け合ってほしい」と呼び掛け、サイレンが聞きづらいとの参加者の指摘に「今後対応する」と話した。(円子紳一通信員)

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