精神障害フットサル盛り上がる 28日芽室で道東大会
道東地区での精神病疾患の患者によるフットサルが盛り上がっている。2009年発足の十勝精神障害者スポーツクラブ・アユターレ(酒井一浩代表)の普及活動が実り、釧路と網走でもチームが結成され、十勝では子供から大人まで幅広い年代の医療関係者やサッカー選手も含めたサポーターと一緒に練習会が開かれている。28日午前10時半から芽室町総合体育館で初の「サポネット道東大会in帯広」が催され、報告会と交流試合(午後0時半開始)が行われる。初心者も参加できる。患者、家族、サポーターらの参加を呼び掛けている。参加無料。
アユターレは帯広・大江病院で6年前に活動を開始、道東で唯一のチームとして全道大会「チャンピオンズカップ」(札幌・石金病院主催)に出場、11年、12年に連覇した。道代表チームの「リベルダージ北海道」に十勝の選手も選ばれ、12年の全国大会準優勝などに貢献。道東では各地に出向いて普及活動に当たってきた。その結果、釧路と網走でもチームが結成された。
十勝ではトップを目指す選手の練習日(原則毎週火曜日)と、女性や子供・初心者も参加できる練習日(同木曜日)が定着、患者や病院関係者の家族らも参加して会場の大江病院体育館は5歳から60歳までのメンバーで活気にあふれる。道東でのさらなる普及を目指してアユターレのコーチ匂坂幸輝(さぎさかたかき)精神保健福祉士が代表を務める「道東障害者フットサルネットワーク」は28日に交流大会を開く。
大会には十勝、釧路、網走、札幌から約60人が参加予定。道内で精神障害者フットサルを始めた井上誠士郎・石金病院医師がリベルダージ北海道の活動を報告、参加者全員によるゲームを楽しむ。フットサルでは患者が引きこもりから脱却、仲間との励まし合いで健康を取り戻して復職につながるなどの効果が出ている。匂坂さんは「精神障害者スポーツ活動は大都市のものだけにならないように、道東の各地域にさらに広めていきたい」と語る。大会後は懇親会(大人2000円など)も開く。参加希望者は、匂坂さんにメール(sagisaka@oe-hospital.or.jp)で25日までに氏名・年齢・性別・電話番号・懇親会参加の有無を送って申し込む。(横田光俊)