大雪後の雪割り盛ん 畑の野良イモ防止
十勝管内の畑で、16日午後から17日にかけて降った大雪後、「雪割り」作業が盛んに行われている。農家が除雪用の作業機を付けたトラクターで畑を往復し、土と雪のしま模様が出現している。
雪割りはジャガイモ収穫後の畑で、取り残されたイモが翌年以降に雑草化し、「野良イモ」化するのを防ぐために行う。畑に積もった雪をしま状に除雪して土壌を凍結させ、イモを死滅させる。
帯広市上清川町の畑作農家・梶宗徳さん(41)は、適切な時期に畑を凍結させられるようにと、最近雪割り用の作業機を購入。22、23の両日に約10ヘクタールで雪割りを行った。
梶さんは「これだけ雪が降ると、よけてやらないと、来年大変なことになる。種イモを生産しているので、異品種の混合は防がないと。野良イモになると次から次へ出てきて、取り除くのが大変」と話している。
しま状になった畑は冬が半分ほど経過したところで、雪を残した部分を再度雪割りし、畑全体を凍結させる。(眞尾敦)