果樹園にカフェ登場 音更
【音更】農業と食をつなぐ体験事業などを手掛けている「いただきますカンパニー」(帯広、井口芙美子社長)が12日、果樹栽培に取り組む江崎農場(町下音更北、江崎康嘉さん経営)で“1日限り”の果樹園カフェを開いた。紅茶とスイーツを提供し、女性客が広々とした畑を目にしながら優雅なひとときを楽しんだ。
果樹栽培は、康嘉さんの父親の耕治さん(65)が畑作の傍ら、10年ほど前に始めた。夫婦で後志管内余市町を訪れ、果樹園の光景に感動したのがきっかけ。リンゴを中心に「巨峰」などのブドウ、プラムなどの栽培に取り組んでいる。全体の作付けは2・5ヘクタール。
耕治さんは、5年ほど前に訪れたオーストラリアで、ブドウ栽培農家がブドウ棚の下で食事を楽しんでいるのにひかれた。この話を井口社長が聞き、今回のカフェを初めて企画した。
メニューのスイーツは、江崎農園で栽培した果樹を使い、ミニリンゴの煮込み、千両ナシのタルト、リンゴジャムを添えたスコーンを提供。紅茶はティースタイリストの白石友柄さん(音更在住)がスイーツに合わせて選んだインドチャイなどを出した。
カフェは、農業用ハウス内で開かれ、フェイスブックの募集に応じた帯広、芽室の女性客7人が参加。ハウスはジャガイモの芽立て用のものだが、一部をブドウ栽培に当て、カフェのために葉を残した。カフェには耕治さんも加わり、懇談を楽しんだ。
同社では、ジャガイモ、トウモロコシ、菜の花の畑カフェを開いてきたが、果樹園は今回が初めて。井口社長は「メニューがお茶とスイーツなら平日でも開ける。気軽に参加できる雰囲気がよい」、耕治さんはカフェについて「農場の資源を生かした面白い試み」と話していた。(平野明)
◆果樹園カフェについて
・いただきますカンパニー-公式ホームページ
・いただきますカンパニー(11月13日)-公式Facebookページ