除雪車にBDF給油 市道路維持課に機器設置
帯広市は4日、市道路車両センター(南町南6)に「B5」(BDF5%混合軽油)の簡易給油機を設置した。公用車のBDF(バイオディーゼル燃料)の使用量を増やすことが目的で、除雪車の燃料としてこの冬から使い始める。
二酸化炭素(CO2)排出量の大幅削減を目指す「環境モデル都市」の取り組みの一環。市はこれまでもごみ収集車や市道のパトロール車などでBDFを使用してきたが、年間目標の10万リットルに対して昨年度は7万3000リットルの使用にとどまっていた。
市内の給油所は西地区に1カ所しかなく、同センターに待機する市の除雪車は給油する方が燃料の使用、CO2排出の面で効率が悪くなるため使用しにくかった。センターへの設置により今季から新たに9台の除雪車がB5を使用する。
この日は、市内で回収した廃食油から精製したB5を給油機に注入、機器の動作を確認した。市環境都市推進課は「市が率先してB5を使用することで市民にも理解が深まれば。引き続き廃食油回収にも協力いただきたい」としている。
(伊藤亮太)