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久々の雨「100億円の価値」 管内農家歓迎

待ち望んでいた雨のしずくを受けるビートの葉(16日午前10時ごろ、幕別町で、塩原真撮影)

 十勝管内は16日、1カ月以上ぶりのまとまった雨となり、干ばつで遅れていた農作物の生育が一気に進みそうだ。畑を潤す雨を待ち望んでいた農家は「100億円の価値がある」「お金が降っている」と喜んでいる。

 帯広測候所によると15日夜の降り始めからの降水量は16日午前11時現在で更別が30・5ミリ、中札内村上札内が30ミリ、帯広市内が26・5ミリなどとなっている。管内全域で10ミリ以上のまとまった雨が降るのは4月3、4の両日以来となる。

 農業では小麦や4月末の強風や霜の影響もあったビート、牧草など各作物の生育が心配されていた。

 幕別町の畑作農家は「100億円の雨。本当にうれしい」と話す。十勝のJA取扱高が約2600億円であることを考えると、100億円も信ぴょう性がありそう。本別町の農家も「しとしとと畑に染みて、ちょうどいい。紙幣が降っているように見える」と喜ぶ。春作業でずっと休みがなかった農家にとっては、つかの間の休息にもなりそうだ。(眞尾敦)


◆ビートへの影響について
畑乾燥 農家は雨待望 ビート復活の可能性も-十勝毎日新聞電子版(2014/05/13)
4月末の霜、ビート被害 十勝2100ヘクタール以上-十勝毎日新聞電子版(2014/05/10)

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