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帯畜大乳製品工場が認証、FSSC22000

調LRQA日本・韓国総括代表(右)からFSSC22000の登録認証書を受け取った長澤学長(3月27日、帯広畜産大学)

 帯広畜産大学(長澤秀行学長)は8日、「畜大牛乳」や「畜大牛乳アイスクリーム」を製造する同大の畜産フィールド科学センター乳製品工場の製造工程が食品安全マネジメントシステムの国際規格である「FSSC 22000」の認証を取得したと発表した。ISO(国際標準化機構)の審査、認証、登録を行う「ロイド レジスター クオリティー アシュアランス リミテッド(LRQA)」が日本国内の大学付属の食品製造施設を認証したのは同大が初めて。認証期間は3年間で、2017年3月27日まで。

 同大は10年6月に50年以上製造する「畜大牛乳」が食品安全水準の「北海道HACCP(ハサップ)」の認証を取得。昨年8月には「FSSC 22000」の今年度取得を目指し、同センターの職員を中心とした「HACCP推進室」を組織。厳しい基準を満たすため、衛生管理手法の策定や改善などを進めてきた。

 今後は構築した食品安全マネジメントシステムを生かし、十勝管内の中小企業に認証取得に向けたアドバイスをする他、学生や社会人向けに食品安全の考え方を学んでもらう集中講義などを行う予定。同大は「今後も安心安全な乳製品の製造を続けていく。“生きた教材”として地域の人材育成に役立てていきたい」としている。

 認証式は3月27日に同大で行われ、LRQAの調俊彦日本・韓国総括代表が長澤学長に登録認証書を手渡した。

 十勝管内ではよつ葉乳業十勝主管工場(音更)とホクレン清水工場が認証を受けている。(高津祐也)

<FSSC 22000>
 食品製造における衛生管理の国際規格。国や地域、業界ごとに独自に認証を行う「HACCP」と異なり、一般衛生管理プログラムとして統一した基準を持つ。世界的にも注目され、取得によって業務効率の改善や企業価値の向上などにつながる。

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