ぬかびらの魅力 タイが注目 上士幌で番組収録
ワカサギ釣りを体験するマンタナさんとナッタラさん（右から）
【上士幌】タイの人気旅番組「Ｍａｊｉｄｅ Ｊａｐａｎ」の収録が２５、２６の両日、町ぬかびら源泉郷で行われた。番組司会者とタレントがワカサギ釣りや熱気球体験搭乗など、同源泉郷の魅力に触れた。町の観光関係者の間では、今回の収録を受け、タイ人の観光客誘致に対する期待も高まっている。
タイのケーブルテレビ局（Ｂａｎｇ Ｃｈａｎｎｅｌ）で週１回放送されている同番組は、同国の旅行会社「Ｊ－Ｐｌａｎ」が制作。日本各地のお薦めスポットを紹介し、番組を見て実際に日本を訪れる人も多くいるほどの大人気番組だという。
昨年８月にポンテープ副首相が農業実習生派遣の可能性調査などを目的に来町したことがきっかけで、今年１月に竹中貢町長らがタイを訪問し、同社に観光資源をＰＲしたことで、今回の収録が実現した。同番組の司会者マンタナさんとタレントのナッタラさんのほか、番組関係者３人が２１～２８日に北海道に滞在し、ぬかびらのほか、新得のサホロリゾートスキー場や旭川の旭山動物園、稚内などを回った。
ぬかびらでは、ひがし大雪自然館の見学や熱気球の体験搭乗などを行った。ワカサギ釣り体験では、糠平湖の五の沢で穴を開けて釣りざおを垂らした。実際に釣り上げて、天ぷらにして味わった。マンタナさんとナッタラさんは「初めてですごく楽しかった。タイには雪がないので雪の景色は最高。木や山がいっぱいあってきれい」と満喫した様子だった。今回の収録分は４月上旬にも放送される予定だという。
今回の収録を受け、外国人観光客の誘致にも期待が高まっている。町観光協会の中田将雅事務局長は「ワカサギ釣りやスキー、アーチ橋など、冬のアクティビティーは特に温暖な気候の国の人には喜んでもらえると思う。今後はぬかびらの素材をどんどん外国にもＰＲしていきたい」と話す。同協会では来年度から、看板などの外国語表記や、観光関係者に外国人への対応の仕方をレクチャーするなど、外国人受け入れに対する環境整備を進めていくことも検討している。
（津田恭平）
