十勝ワインマイセラーに初の納品 池田
【池田】町ブドウ・ブドウ酒研究所が十勝ワインを預かり、地下のワインセラーで長期保管する「十勝ワインマイセラー」事業で14日、セラーの貸し出しボックスに借り主による十勝ワインが初めて持ち込まれた。
マイセラー事業は、同研究所の旧研究所地下の苗木保管庫(町清見)を貯蔵室に改修し、200区画のボックス(1区画で48本納品可能)を設け、昨年12月中旬から年間賃料6000円(税抜き)で貸し出している。
現在、49区画が埋まり、池田、帯広などの管内を中心に札幌、旭川などを含め道内が8割を占め、残りが東京、岐阜県などの道外。数量限定でビンテージワイン購入とセットで借り主を募集し、45区画にはすでにセットワインが納品されているが、借り主の持ち込みはこれまでなかった。
初めてワインを搬入したのは大阪市在住の会社員で十勝ワインバイザーの土佐哲也さん(33)=室蘭市出身。
土佐さんは、大阪市で開かれた北海道物産展で同研究所職員から勧められて試験を受け、2008年にバイザーとなり、以降、十勝ワインを購入して自宅で保管していた。妻の真美さん(34)も十勝ワインバイザー。
土佐さんはこの日町内で開かれた町民ワイン会のため来町し、セラーに「シャトー十勝」「アムレンシス」などのビンテージ物を含めて十勝ワイン37本を納品した。「年間3回ほど池田を訪れている。来町した際にセラーのワインを味わいたい」と楽しみにしていた。
セラーの問い合わせは同研究所(015・572・2467)へ。セラーへの納品は十勝ワインを原則としている。(平野明)