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人間耐寒テストに276人挑戦 陸別しばれフェス

会場中央に設けられた巨大かがり火「命の火」の点火式(1日午後6時すぎ、折原徹也撮影)

 【陸別】十勝を代表する冬のイベント「第33回しばれフェスティバル」(実行委員会主催)が1、2の両日、町ウエンベツのイベント広場で開かれた。名物の「人間耐寒テスト」には道内外から276人が挑戦。ジャンボ滑り台やステージショーなどもあり、大勢の客が雪と氷の世界を楽しんだ。

 氷のかまくら「バルーンマンション」で一夜を過ごす耐寒テストには、8歳の男児から73歳の男性までが参加した。グループで夜中まで焼き肉を楽しんだり、毛布にくるまって早々と寝入ったり、巨大かがり火「命の火」に当たったりと、思い思いに夜を過ごした。

 陸別の2日朝の最低気温は全国で最も低い氷点下25・6度を観測。会場の温度計も同25度を表示し、しばれる朝になった。寒さに耐え抜いた参加者には認定書が贈られ、5000人目の節目に当たった東京都の会社員谷口広樹さん(30)は「寒くて1時間しか寝れなかった。次はもっと準備して来たい」と再挑戦を誓った。

 来場者は長さ50メートルのジャンボ滑り台やステージショーを楽しみ、出店では陸別の鹿肉ステーキなどに人気が集まった。同実行委の野尻航平実行委員長は「耐寒者には陸別らしい寒さを満喫してもらえたと思う。全国、全道からの来場者も会場の企画を楽しんでくれた」と話していた。
(安田義教)

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