野鳥観察の魅力伝える 池田高教諭の佐藤満さん(56) まちマイ池田編
「バードウオッチング(BW)は釣りと似ている。当たりもあれば外れもある」。BW歴約30年になる池田高校教諭の佐藤満さん(50)はBWの楽しみをこう語る。
北大在学中に日本野鳥の会のボランティアスタッフとして野鳥観察会の企画、運営に携わった。その経験は社会人になってから生かされ、初任校の旧浦幌高校時代には、地域の人たちと野鳥サークル(現在の浦幌野鳥倶楽部)の創立に参画した。
池田高校には2004年に着任。一般向けの「高校ふれあい講座」でBW入門を担当し、年3回開講。この10年間で絶滅にひんしたシマアオジなど72種類の野鳥を確認した。「池田は野鳥の種類が多いとはいえないが、生活エリア近くで野鳥を見られるのは恵まれている」と話す。
BWは人生を豊かにしている。「BWのおかげで人とのつながりができた」と話す。一方、小学生や年配者はBWに関心を持つが、高校生はなぜか乗りが悪い。「授業で何度も試みたが、反応は鈍い」と苦笑い。(平野明)