飛田会長ら現地調査 JAグループ北海道
「考えられないひどさ」
JA北海道中央会の飛田稔章会長らJAグループ北海道の各会長が9日、管内の農業被害現場を調査した。午前中は清水、新得の両町で、増水した川に流された牛舎などを見て回り、必要な対策を話し合った。
訪れたのは飛田会長とJA道信連の長谷川幸男会長、ホクレンの佐藤俊彰会長と伊藤政光副会長ら。JA十勝清水町では串田雅樹組合長や職員から、町内の作付面積の5分の1に当たる3165ヘクタールで冠水や土砂が流入し、畜舎なども流失や倒壊など大きな被害が出たと報告を受けた。
参加者からは生乳の集荷、断水による乳牛の飲料水や洗浄水の不足の状況、共済対象外の作物の被害などへの質問が出た。JA側は通常より時間はかかるが集乳できていることや、ローリー車で貯水槽に水を運んでいるとの説明があった。町羽帯の酪農家宅では、牛舎が近くの川に流された状況を視察。飛田会長は「考えられないほどひどい。激甚災害に指定し、対策を打ってもらわなければ」と話していた。
(安田義教)