中札内若どり7万羽死ぬ 飼養の半数
11棟が浸水
【中札内】台風10号による大雨で、村内の「中札内若どり」関連鶏舎11棟が浸水し、中にいた鶏7万5000羽が溺れ死んでいたことが、5日までに分かった。
同社によると、浸水したのは上札内と元更別にある直営の鶏舎5棟と、元更別の提携先鶏舎6棟。8月31日午前0時ごろ、社員が上札内の鶏舎を見回ったところ、一面が少なくとも大人の膝上程度まで浸水していた。
水に漬かりかけていた鶏舎から約1万羽を救出したが、浸水した鶏舎は人が入っていけない状況だった。同日午前10時ごろには、元更別の鶏舎でも被害を確認。大人の腰の高さ程度まで浸水した痕があった。
両地域とも浸水の原因は調査中。
同社では主に、週齢の若い子・中びなを飲食店に、大びなをスーパーに出荷している。飼養する15万~16万羽の半数近くの被害に、同社は「飲食店への供給は何とかつないでいくが、スーパー向けは影響が出る可能性が高い」としている。
同社は「鳥せいチェーン」(本部・清水)にも供給している。帯広中央店の柳澤一元店主は「店で提供する分は賄えても、各地の産業まつりなどの分は難しい」と、イベントへの影響を懸念する。(星茉莉枝)
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