十勝情報紙を手作り発信 帯広市から農水省派遣の柴田さん
【東京】農林水産省に派遣中の帯広市職員柴田明宏さん(29)は、十勝の話題を紹介する文書「ビジュアル版十勝ダイジェスト」を自主的に作り、首都圏在住の十勝・北海道関係者などにメール配信している。通算5号の最新号は「リオオリンピック特別号」と題して、十勝出身の五輪、パラリンピック選手を紹介するなど、十勝のPRに一役買っている。
前任の派遣職員が同様のメールマガジンを発行していたのに触発され、「首都圏で楽しめる十勝の情報を」と、昨年4月の着任当初から始めた。十勝毎日新聞電子版などを参考に、写真と文章を織り交ぜて、A4判・カラー1枚分にまとめる。省内の同僚や名刺交換した相手にメールで送る。
昼休みや終業後にパソコンを使い、1週間ほどかけて制作する。「遠い十勝をよく知らない人も多く、相手が得たい情報と伝えたい情報を判断するのが難しい」とも。配信先は徐々に増え現在は100人以上に送り、国土交通省北海道局内や川崎市内の自宅近くの居酒屋にも掲示されている。
「出張や旅行で北海道に行く際に参考にした」などの反応もあり、励みにしている。出向期間は来年3月末までだが、「帯広・十勝に興味を持てる話題や、十勝出身で活躍する人を紹介し、あと数号は続けたい」と張り切っている。
(原山知寿子)