帯広68年ぶり積雪40センチ 11月記録6地点で更新
日本海中部の低気圧が通過する影響で、十勝地方は26日午後から27日にかけて大雪に見舞われた。帯広測候所によると、26日の降り始めから27日午前11時までの降雪量は中札内村上札内で49センチ、帯広泉48センチ、大樹(機器障害により27日午前7時まで)32センチだった。帯広は24センチ。また、積雪量は管内6地点で11月最大を記録。帯広は40センチで、40センチ以上は1947年11月27日以来68年ぶり。管内の南部を中心に停電や、道路の通行止めなども発生している。
そのほかの積雪量は、とかち帯広空港65センチ、上札内61センチ、大樹38センチ、陸別36センチ、芽室27センチで、それぞれ11月の観測史上最大を更新。新得は30センチで同タイ記録となった。
帯広測候所によると、長時間にわたり大雪に見舞われたのは、日本海中部と三陸沖の二つの低気圧が互いに湿った空気を供給し続けたのが要因。
27日午前5時44分に帯広、中札内、更別、大樹に出された大雪警報は同11時21分に解除され、注意報となった。いったん小康状態となるものの、同日夜遅くから再び降雪が予想されている。28日は天候は回復する見通し。ただ、風が強く、夕方にかけて陸上で風速12メートルほどになる模様。
空の便に遅れ 高速速度規制
大雪の影響で、とかち帯広空港の発着便に遅れが出た。帯広を午前中に出発した日本航空とエア・ドゥの各1便は、30~50分の遅れまた、JR北海道によると、午前10時時点で石勝線の特急などに遅れは出ていない。ネクスコ東日本帯広管理事務所によると、道東自動車道の夕張-本別・足寄間は、路面凍結のため50キロに速度規制。占冠-本別・足寄間は24日午前から50キロの速度規制が続いている。
帯広広尾自動車道の帯広JCT-忠類大樹IC間は27日午前11時から通行止め。
悪路に伴う交通事故も多発。帯広署管内では26日午前8時半からの24時間で71件の物損事故、5件の人身事故(いずれも軽傷)が発生した。
道開発局は27日、雪崩や落石の恐れから国道236号、336号を通行止めにした。