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「道スペースポート計画」を体験型観光資源に

「北海道スペースポート」の観光資源化について語る伊藤氏(山下僚撮影)

 【大樹】大樹町多目的航空公園を拡張し、次世代航空・宇宙機の飛行試験の実施を目指す「北海道スペースポート計画」で、同計画を提唱するNPO法人「北海道宇宙科学技術創成センター」(HASTIC、札幌)の伊藤献一理事長は10日、同町内で計画概要について語るとともに、同スペースポートを体験型観光資源として活用していく構想を打ち出した。

 同日、町生涯学習センターで開かれたフォーラム「ひらけ! 宇宙への扉」の基調講演で説明した。

 同計画について、伊藤氏は新たに、航空宇宙開発の現場を体験型の観光資源として活用することを強調。米国では宇宙センターが多数の観光客を集めていることから、北海道スペースポートでは長滞空無人機やソーラープレーンといった未来型航空機の操縦体験の提供、火薬を使用しない安全なロケットの常時打ち上げなどで「世界に類がない観光スポットになる」と述べ、宇宙のまち・大樹の新たな可能性を示した。

 東から南まで海が開けるなど立地条件が最適な町多目的航空公園を拡張整備し、滑走路を現在の1000メートルから4000メートルに延ばすことを提案。そのための費用は約100億円が必要とした。滑走路ではさまざまな航空・宇宙機の試験飛行が行われ、将来的には宇宙往還機の離着陸も想定している。(佐藤圭史)

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