ばんえい十勝、砂障害を撤去 8日からヒーティング稼働
ばんえい十勝(帯広市主催)は3日、冬季間の走路凍結を防ぐヒーティングシステムの稼働に向け、帯広競馬場の本走路に設置した「砂障害」の撤去を始めた。8日からシステムを稼働した走路でレースを開催する。
砂障害は、ゴール前に砂利を敷いて最大高さ50センチの緩い上り勾配を付けるもので、ばんえい競馬ならではの逆転劇を増やそうと2011年に導入した。50センチの厚みがある砂利は、ヒーティングシステムを稼働しても凍結してしまう。そのため毎年この時期に撤去作業を行っている。運び出される砂利はダンプカー40台分に及ぶ。
3日は午前10時から、約10人の作業員が重機や大型トラックを使い、砂障害の砂利をかき出すなどした。作業は6日までに完了する予定。
今回の改修では他に、22年度以来となる第2障害をほぐす作業も実施。硬くなった泥のような層を軟らかくして、極端な軽馬場を防ぐ。また、毎週金・日・月曜にロータリーハローを用いた走路整備も始まる。これらの作業により「障害も含め全体的に重くなり、タイムのかかるレースになる」(ばんえい十勝馬場管理課)といい、ばんえい競馬らしいレースが期待できそうだ。(貞野真生)
ばんえい十勝、砂障害を撤去












