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清水の商店街は「町の宝」だ 地域共創イベントでまちの魅力再確認

町の魅力の発信について語り合う(右から)辻町長、今野組合長、海野さん、辻屋社長、谷保さん

 【清水】清水町で地域共創イベント「ペケレベツだよ!全員集合」(まちの芽ミルフル主催)が開かれた。ワークショップ(WS)やディスカッションを通して、地域住民がまちの魅力を再確認した。(吉原慧)

 バレエ衣装の製作や衣装のミニアートを手掛ける、まちの芽ミルフルの山岸麻美代表が「商店街の魅力をもっと町民に知ってほしい」とイベントを企画。ビジネス用SNSのリンクトイン地域活性部が共催し、10月25、26の両日行われた。

 25日は清水駅前商店街が会場。飲食店や衣料品店、生活用品店など25店が参加し、店内でアーティストの作品の展示販売やスタンプラリーを実施して、イベントを盛り上げた。

衣装の試着を楽しむ参加者

 まちの芽ミルフルでは、町内の美容室シンデレラと合同で衣装の試着会を開催。帯広から訪れた60代の女性は、ヘアをセットしてバレエの衣装を着て、「バレリーナ気分。夢がかなった」と喜んだ。

 26日は町文化センターに会場を移し、午前中は料理家江上良子さんの菓子作り体験、一般社団法人「うぃーら」(札幌市)による終活相談などを開催。

 午後は「町の宝」をテーマにディスカッションを開催。辻康裕町長、JA十勝清水町の今野典幸組合長、辻屋精肉店の辻屋裕康社長、ジンギスカンの有楽町勤務の海野こずえさん、幕別町地域おこし協力隊員で1級建築士の谷保明洋さんの5人が登壇し、約30人の町民が耳を傾けた。

 「町の宝の見える化」を問われた辻屋社長は、「肉屋を継いだばかりの15年ほど前、良い品があるのに売れないのは発信不足と思い、客にメールアドレスを聞いて宣伝したほか、町のイベントでチラシを配らせてもらった。一度味わって、ファンになってもらうことが大事」と経験を語った。

 谷保さんも「全道から空き家再生の視察が来るが、多くが口コミで知ってくれた。SNSも大事だが、地域住民に伝えられる紙での広報が重要」と地道な周知活動の必要性を話した。

 辻町長は「町名変更の提案は町の魅力を発信するため。関西にいた頃、デパートで『北海道産』『十勝産』の売れ行きは他と違った。既に町内ではJAも駅も十勝清水町。町名の価値を町民と考えたい」と発信への思いを語った。

 山岸代表は「多くの店がイベントに協力してくれた。今回を1歩目として、さらに商店街の魅力を発信できる企画を考えていきたい」と話している。

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