帯広日産の遠藤さん 日産全国技術大会へ 「車の知識ゼロ」から3年で道代表に
帯広日産自動車(帯広市、村松一樹社長)のテクニカルアドバイザー(TA)遠藤沙也夏さん(23)が、21日に神奈川県で開催される「日産マスターズグランプリ」の女性TA部門で北海道代表として出場する。同部門で同社からの出場は14年ぶり。(廣田佳那)
同グランプリは今年で60年目を迎える、全国の日産販売会社を対象にした技術大会。全国約115社の事務職(テクニカルアドバイザー)と整備職(テクニカルスタッフ=TS)の応対力、技術力を競う。TA、TS、若手TS、女性TAの4部門に分かれ、TA、TS、若手TSの総合得点を各販売店で競うチーム戦と、各部門の個人戦がある。
競技は全部門共通の学科と、TA、女性TA部門を対象にした応対、TS、若手TSを対象にした実車による整備を実施。応対では、来店した客へのロールプレーを行い、TSへの引き継ぎまでの対応力を競う。
遠藤さんは2002年帯広市生まれ。帯広大谷短大を卒業後、23年に帯広日産自動車にTAとして入社した。同グランプリには女性TAとして初出場。昨年行われた全道大会で見事1位に輝き、全国への切符を手にした。
今年で入社3年目を迎えた遠藤さん。「入社当時は自動車に関する知識が全く無かったが、周りの先輩方に教えてもらいながら徐々に自信がついてきた」と笑う。競技では接客態度のほか、多様な場面を想定した柔軟性や提案力なども問われるため、営業終了後には同僚と練習を重ねている。
同グランプリの女性TA部門には全国から56人が出場する。「日々の業務経験を生かし、全国でも良い成績を残せるように頑張りたい」と意気込んでいる。