幕別町商工会青年部 部員勧誘全道一 空き施設の再生追い風に
【幕別】幕別町商工会青年部(山下貴大部長、部員28人)が、北海道商工会青年部連合会の昨年度の部員増強部門で全道一に輝いた。山下部長(37)は「部員が増えれば、青年部の活動だけでなくビジネスのつながりも増える。町内で若手事業者が増えているチャンスを生かしたい」と話す。(吉原慧)
同部は昨年5月、町が本町地区などで取り組む空き施設利用事業で、若手の自業者が増えたことを背景に、青年部の活動を事業者に知ってもらう「部員体験会」を初めて開いた。例会でイベント企画など青年部の活動を紹介した後、バーベキューで部員と親交を深めた。
入部のハードルを下げるのが狙いで、空き施設を改修して事業を起こした人ら5人が参加、うち3人が加入した。このほか、4人が加入し、計7人が新入部員となった。
昨年度部長の沼澤亮太郎さん(39)は「青年部が何をしているのか、知ってもらうことが課題だった。一度参加してもらえば、SNSなどのフォローにもつながり、継続的に活動を伝えられた」と話す。
5月30日には町札内のほなみマルシェで、2回目の部員体験会を開催した。青年部員16人と体験会参加者4人のほか、町職員や商工会事務局職員ら総勢27人で、バーベキューを楽しんだ。
空き施設利用に取り組む町地域おこし協力隊員の谷保明洋さん(58)は「町の空き施設対策を、地域の活性化につなげようと青年部が取り組んでくれてうれしい。既存の事業者と移住者が、一緒にまちづくりできる幕別になれば」と期待を込めた。