耕土興論「牧野伊三夫(画家) 劣化について」
このあいだ、庭に杉板の柵を作った。土の上に丸太を等間隔に立て、角材をわたして、そこに杉板を張り付けただけの簡素なものだが、できるだけ長持ちするように防虫と防水の効果のある塗料を念入りに塗っておいた。こうした塗料を塗っても、10年、20年と時が経つうちに日に焼けてひびが入ったりして徐々に劣化してい..
このあいだ、庭に杉板の柵を作った。土の上に丸太を等間隔に立て、角材をわたして、そこに杉板を張り付けただけの簡素なものだが、できるだけ長持ちするように防虫と防水の効果のある塗料を念入りに塗っておいた。こうした塗料を塗っても、10年、20年と時が経つうちに日に焼けてひびが入ったりして徐々に劣化してい..