耕土興論「倉澤治雄(科学ジャーナリスト) 新型コロナとグローバル・テクノロジーの終焉」
科学の歴史をひもとくと、「ウイルスとは何か」をめぐって長い間議論が展開された。生物の最小単位である細胞を持たず、細菌に比べてはるかに小さく、マスクどころか高性能フィルターをも素通りしてしまうウイルスは、「非細胞的生物」などと呼ばれる。自己増殖する能力は持たないが、いったん人の細胞に取りつくと果て..
科学の歴史をひもとくと、「ウイルスとは何か」をめぐって長い間議論が展開された。生物の最小単位である細胞を持たず、細菌に比べてはるかに小さく、マスクどころか高性能フィルターをも素通りしてしまうウイルスは、「非細胞的生物」などと呼ばれる。自己増殖する能力は持たないが、いったん人の細胞に取りつくと果て..