大樹で大型ロケットエンジン燃焼試験実施へ 堀江氏
【大樹】ライブドア元社長で、小型液体燃料ロケットを開発している「SNS」(東京)の創業者・堀江貴文氏は10日、大樹町多目的航空公園内で開いた記者会見で、大型ロケットエンジンの地上燃焼試験を同町内で行う方針を明らかにした。今後、現在ロケットの射点として使っている町有地を活用できないか関係機関と調整する考え。実現すれば「宇宙のまち・大樹」にとって初の本格的なロケットエンジン関連の試験となる。
SNSのロケット開発に携わってきた牧野一憲氏らスタッフ有志が同町内で立ち上げた新会社「インターステラ テクノロジズ」と連携する。「インターステラ-」はSNSの子会社で、資本金1000万円。町内にロケットの開発拠点(事務所、組立工場など)を設ける方向で調整している。従来、SNSのロケットエンジン燃焼試験は赤平市のみで行われていた。
堀江氏は会見で「大樹では(推進力が)2、3トンクラスの大型エンジンを開発しようと思っている。小型エンジンは今まで通り赤平で」と述べた。
同日に行った小型液体燃料ロケット「すずかぜ」の打ち上げ実験結果(暫定値)も公表。高度は過去最高の6・5キロに到達した。最大速度もマッハ1・12を記録し、SNSのロケットでは初めて音速を超えた。(関根弘貴)